初めて製作した1/16法面構台模型|2023年の製作事例

初めて製作した1/16法面構台模型|2023年の製作事例

八蔵では2023年、アサヒ産業株式会社のシステム法面構台「MN-NORIMAX」を再現した、初めての1/16展示モデルを製作しました。実物を展示会場へ持ち込むことが難しい法面構台を、持ち運びやすい大きさで立体的に伝えるための模型です。今回は、製作の背景や模型で再現した内容をご紹介します。

展示会で法面構台の構造を伝えるために

法面構台は、斜面や法面で行われる工事において、作業構台や機械構台を設置するための仮設構造物です。

実物は多数の部材で構成され、設置には広いスペースが必要です。そのため、展示会や社内説明の場へ実物をそのまま持ち込み、組み上げた状態を見せることは簡単ではありません。

写真や図面でも概要は説明できますが、斜面に対して支柱や作業床がどのように配置されるのか、各部材がどのようにつながるのかは、平面の資料だけでは伝わりにくい場合があります。

そこで、法面構台の構造をさまざまな方向から確認できる展示物として、1/16スケールの模型を製作することになりました。

実物のモックアップを参考に構造を確認

模型の製作では、実物のモックアップや資料を参考にしながら、法面構台を構成する部材と位置関係を確認しました。

法面構台は、水平な地面に設置する一般的な足場とは異なり、傾斜した地形に合わせて構成されます。支柱の高さや作業床の位置、斜面との距離など、全体のバランスを立体的に捉える必要があります。

模型にする際は、単に実物を小さくするだけでなく、完成後に構造が見やすいことも重要です。正面だけでなく、側面や上部から見たときにも、支柱、布材、先行手すり筋交い、作業床などの関係が分かるように組み上げました。

2023年に完成した初めての法面構台模型

2023年に完成したこの模型は、八蔵が初めて製作した1/16スケールの法面構台模型です。

大型の法面構台を、展示台などへ設置できる大きさに縮小することで、会場内でも全体の構造を確認できるようになりました。実物と比較するとコンパクトですが、斜面に沿って構台が組み上がる様子や、部材同士の位置関係を立体的に伝えられます。

また、模型は見る位置を変えながら確認できます。図面では重なって見える部材も、模型であれば奥行きや高さの違いが分かりやすくなります。

展示会では、法面構台を知らない方への概要説明だけでなく、製品や工法を知っている方との具体的な打ち合わせにも活用できます。実物の代わりに模型を囲みながら説明することで、確認したい部分を指し示しながら情報を共有できます。

MN-NORIMAXとNETIS登録

模型が再現している「MN-NORIMAX」は、ミレニュームシステムを用いたシステム法面構台です。アンカー工や鉄筋挿入工などの法面工事において、作業構台や機械構台を形成するために使用されます。

従来の単管クランプ足場では、現場で寸法を調整しながら組み立てる必要がありました。MN-NORIMAXは基準寸法のあるシステム足場を使用し、支柱のフランジ部へ布材や先行手すり筋交いなどを取り付けて構成します。

この模型が完成した翌年の2024年5月、MN-NORIMAXは国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されました。登録番号は「KK-240022-A」です。

NETISは、民間企業などが開発した新技術の情報を共有し、公共工事などでの活用を促進するためのデータベースです。NETISへの登録は、国が製品の安全性を認定または保証したことを意味するものではありません。

実際の設計・施工では、現場の条件に応じた強度計算を行い、メーカーの最新資料、関係法令、専門家の判断に基づいて使用する必要があります。

模型だからできる伝え方

1/16展示モデルは、実物を用意することが難しい場所でも、構造や工法を立体的に伝えられることが特徴です。

展示会だけでなく、社内での施工説明、営業時のプレゼンテーション、過去の施工内容を紹介する展示などにも活用できます。アクリルケースに収めれば、長期間展示する模型として使用することも可能です。

八蔵では、再現する構造、設置場所、使用目的などを確認したうえで、1/16オーダーメイド展示モデルを製作しています。

まとめ

2023年に製作した1/16法面構台模型は、実物を展示会場へ持ち込むことが難しいMN-NORIMAXの構造を、立体的に伝えるために生まれました。

模型にすることで、斜面と構台の位置関係や、複数の部材が組み上がる様子をさまざまな方向から確認できます。法面構台や仮設構造物を展示会・施工説明などで紹介するための模型をご検討の場合は、「1/16展示モデル」ページをご覧ください。

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